第21回日本超音波研究会の開催にあたって

　第21回日本整形外科超音波研究会を大阪で開催するに当たり一言ご挨拶申し上げます。

　本研究会は第1回が京都で開催されてから早や21年を数えます。運動器疾患への超音波検査の取り組みや成果は、会員皆様方のご努力に負うところが大きいと考えております。

　器械は5年くらいで大きく進歩しますが、機械の性能に依存する診断技術の向上だけでなく超音波器械の臨床的な利用として現在リハビリテーション領域で行っておりますジストニアや痙性を認める神経や筋の超音波ガイド下ブロック療法を含めたご紹介を大澤傑先生（住友病院整形外科部長）にお願いいたしました。超音波ガイド下ブロックは、本研究会でもその有用性が報告されてきた経緯があります。最近は麻酔科医による神経ブロックの報告が進められてきていますが、いずれも臨床医学に重要な領域です。

　主題は特に設けませんでしたが、一般演題を22題ほど応募いただいております。

　またモーニングハンズオンを開催いたします。下肢ＤＶＴ検索については超音波の有用な分野ですが、ご自分で検査される先生が少ないのが実情です。「肺塞栓症の予防ＡＢＣ」として血管エコーの入門からを川崎富夫先生（大阪大学心臓血管外科講師）に御講演いただいた後、実際に先生方に走査していただく企画をしました。

ハンズオンは事前申し込みが必要です。日本整形外科超音波研究会ホームページ（http://plaza.umin.ac.jp/~jasou/）を開き、「プレコングレス、ＤＶＴ診断ハンズオン」からアクセスしてください。7/25朝7：30から9：00までリーガロイヤルホテルで行います。会費3000円（朝食代を含む）別途申し受けます。参加できない先生は研究会中に器械展示の場で練習していただけるよう準備いたしました。

　7月25日は大阪夏の風物詩である天神祭にあたっております。研究会の後は花火などをながめていただき楽しんでいただけたらと思っております。

プログラム(日程表)　　　　抄録

第21回日本整形外科超音波研究会